ホームページを作ろうとすると、ほとんどの制作会社からWordPressを勧められます。WordPressは世界でもっとも多く使われているホームページの仕組みで、便利なのは間違いありません。
ただ、すべての事業者にとってWordPressが最適とは限りません。とくに、ホームページの内容をそれほど頻繁には変えないお店や会社には、「静的サイト」という選択肢があります。
この記事では、WordPressと静的サイトの違いを、仕組みから順に説明します。
仕組みの違い
WordPress:アクセスのたびにページを組み立てる
WordPressは、ページの文章や画像の情報をデータベースに保存しておき、誰かがページを見に来るたびに、プログラムがその情報を取り出してページを組み立てます。
管理画面から文章を書き換えればすぐにホームページに反映されるのは、この仕組みのおかげです。
静的サイト:完成したページをそのまま届ける
静的サイトは、ページをあらかじめ完成させた状態でサーバーに置いておき、見に来た人にそのまま届けます。アクセスのたびにページを組み立てる必要がありません。
LiteSiteでは、この静的サイトを作るために「Astro(アストロ)」という仕組みを使っています。
4つの観点で比べる
| 観点 | WordPress | 静的サイト |
|---|---|---|
| 表示の速さ | テーマやプラグイン次第で遅くなりやすい | 完成したページを届けるので速い |
| セキュリティ | 管理画面やプラグインが攻撃の入口になりうる | ログイン画面やデータベースがなく、攻撃を受けにくい |
| 管理の手間 | 本体・テーマ・プラグインの更新が必要 | 定期的な更新作業はほぼ不要 |
| 自分での更新 | 管理画面から自分で書き換えられる | 書き換えは制作者に依頼するのが基本 |
表示の速さ
静的サイトは、ページを組み立てる時間がかからないぶん、表示が速くなります。Googleは、表示速度を含む「ページエクスペリエンス」を検索順位の評価に使っていると公表しています。順位を決めるいちばんの要素はあくまで内容ですが、スマートフォンでページがなかなか表示されないと、見る前に離れてしまう人が増えます。
セキュリティ
WordPressは利用者が多いぶん、攻撃の標的にもなりやすい仕組みです。管理画面への不正ログインや、更新されていないプラグインの弱点を突いた改ざんは、今も多く起きています。
静的サイトには、ログインする管理画面もデータベースもありません。攻撃を受ける入口がそもそも少ないため、この種の被害を受けにくい構造です。
管理の手間
WordPressを安全に使い続けるには、本体・テーマ・プラグインを定期的に更新する必要があります。更新によって表示が崩れることもあり、制作会社に毎月の保守費を払って任せているケースも多くあります。
静的サイトは、この定期的な更新作業がほぼ要りません。月額の管理費をかけずにホームページを持ち続けられるのは、この仕組みのおかげです。
自分での更新
ここはWordPressに分があります。管理画面から自分で記事を書いたり、文章を直したりできるのは、WordPressの大きな長所です。
静的サイトは、内容を書き換えるときに制作者に依頼するのが基本になります。
どちらを選ぶべきか
静的サイトが向いているケース
- 会社・お店の紹介、サービス内容、料金、アクセスなど、内容があまり変わらない
- 更新は年に数回、文章や写真を差し替える程度
- WordPressの管理や保守費に負担を感じている
- 表示の速さや安全性を重視したい
WordPressが向いているケース
- ブログやお知らせを自分で頻繁に更新したい
- 社内に更新を担当する人がいる
- 会員機能など、WordPressのプラグインで実現したい機能がある
まとめ
WordPressと静的サイトは、どちらが優れているかではなく、使い方に合っているかどうかで選ぶものです。
「ホームページは持っておきたいけれど、管理に手間もお金もかけたくない」という方には、静的サイトはとても相性のいい選択肢です。LiteSiteでは、ヒアリングで更新の頻度や運用の体制をうかがったうえで、合う作り方をご提案しています。詳しくはサービス内容をご覧ください。